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Texturise Streetdance / ストリートダンスを3D素材化するワークショップレポート Part 2

3Dアーティスト 孫君杰さんによる

身体・感情表現レクチャー + 3次元ZBrushワークショップ

//Texturise Streetdance / ストリートダンスを3D素材化するワークショップレポート前半レポートはこちら→ https://mtrl.net/blog/texturise_streetdance_1/ //

ZBrushとはPixologic社が開発した、2.5 / 3次元ペインティングツールです。日本ではまだまだマイナーなソフトの部類に入りますが、その優れたテクスチャリング機能から、アニメーション映画、医療分野、プロダクトデザインからデジタルファブリケーションまで幅広い分野で使われています。

様々な3Dソフトを使って作品作りをしている3Dアーティストの 孫君杰さんのレクチャーでは、ZBrushで何が出来るのか、また現在進行中のプロジェクトを含め実際ZBrushを使用した作品についてお話ししていただきました。

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3Dアーティストとして第一線を走る孫さんの作品に、皆さん興味津々。3D ソフトが使いこなせるようになれば、こんなことも出来るんだ!とインスピレーションを受けていました。

レクチャーの後はいよいよ実践です。ZBrushワークショップはわたくし多々内が務めさせていただきました。

インターフェイスやモデリング時の設定についての説明からはじめて(ZBrushでは覚えなければならない設定が沢山あります!)、今回は多くの機能の中でも、MaskとAlphaブラシを中心にレクチャーさせていただき、みなさんと作品づくりに取り組みました。

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Maskツールとは、彫刻したくない箇所を覆い(ペイントして)隠してしまうツールです。この作業を行うことで彫刻したい部分を限定し、より精密にモデリングすることができます。

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また、Alphaツールは白黒のアルファ画像をインポートすることによってモデリングしているオブジェクトの表面に凹凸をつけることです。画像は先ほどイラストレーターで作成したものを使用します。高さ、大きさ、強度などはZBrush上にあるパラメーターを使って調節します。

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ワークショップ第一部で作成したパターンをもとにデザインに落とし込みます。慣れるまでは複雑!と言われているインターフェイスも、皆さん少しづつ使いこなせるようになりました。

孫さん、U-MAさんも作品制作中に質問やアドバイスを積極的にしてくださり、みなさん黙々と作品作りに励みました。

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ZBrushで3Dパターンを装飾した後は、シミレーションツールのKeyshotを使用してレンダリングをかけていきます。Keyshotとは、Luxion社が開発したレンダリング・アニメーションソフトです。そのシンプルさ・スピード・正確さで人気を集めているソフトです。2015年からは、ZBrush用プラグインのZBrush to Keyshot Bridgeも販売されています。

” 簡単な設定で綺麗なレンダリングが出来る!” とみなさん感激でした。好きな色やマテリアルを選んで、実際に作成したプロダクトを絶妙な光加減でまるで写真で撮影したかのように映してくれるソフトです。

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最後は、U-MAさん、孫さんも講評者として加わり、作品講評会を行いました。驚いたことに、参加者の皆さんは、”U-MAさんの肩の動きがこうだから…コブラ(胸を回す動き)を表現したくて…パフォーマンスのここの部分が好きで…”というように、実際に体で表現しながら成果物に関してプレゼンテーションをされていたのが印象的でした。

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講評会では、皆さんの身体感覚/感性を使ってモデリングされているので、何一つ同じ成果物がありませんでした。また ”もう一度挑戦したい!”や、”難しかった、けどリベンジしたい”などの感想をいただけました。ZBrushはとっかかりにくい、けどもっと知りたい!という魅力に憑りつかれてしまいました!

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今回のFabcafe史上初の体験型ZBrushワークショップでは、U-MAさんから学んだ ”意味があって初めて表現になる”ということ、そして孫さんから学んだ “3Dモデリング表現の新しい可能性”がしっかり伝わって、”意味のあるデジタル表現”として成果物に反映されてされていたと思います。

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最後に、デジタルツールが使えるのが当たり前となっている世の中で、デジタルツールは現代のデザイナーにはかかせない知識のひとつになりつつあります。それと同時に、知識を詰め込むことに集中してしまい、実際にどのように使用するかと考える機会を逃してしまうこともあるかもしれません。今回のTextrise Streetdanceワークショップでは、参加者の皆さんにとってZBrushというツールを使う意味、そして実際に使い手がどのようにそれを使いたいかと考えるきっかけになっていてくれていれば幸いです。

参加者の皆さん、長時間お疲れ様でした!