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貴重なプレゼン資料も公開!コンペティションで負けなしという千原徹也の提案の「コツ」とは?第一回れもんらいふデザイン塾レポート

4/2(土)、MTRL KYOTO(マテリアル京都)で、「れもんらいふデザイン塾」の記念すべき一回目の授業が開催されました。

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【当日の内容】

15:00~17:00 れもんセッション(自己紹介、西陣織の説明)

18:00~20:00 らいふセッション(ゲスト:千原徹也)

20:00~21:30 懇親会、記念撮影

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「れもんらいふデザイン塾」は前後半の二本立てとなっており、参加者が実践的なデザイン技術を学ぶ”れもんセッション”と、ゲスト講師を招いてトーク形式の講義を行う”らいふセッション”に分かれています。授業後は塾生がゲストや他の参加者と親交を深めるための交流会があり、一線級のクリエイターと直接言葉を交わすことができるのが大きな特徴です。

関東や名古屋、中四国から通う塾生も

授業の開始時間より随分と早くに、多くの塾生が集まります。期待と緊張が入り混じった様子で、始めは遠慮しがちに距離を取り席に座っていましたが、席が埋まるにつれ早くも交流が始まっていました。

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15時を少し過ぎ千原さんが塾生たちの前に現れ、デザイン塾の開講を宣言します。

初めに千原さんから「れもんらいふデザイン塾」を立ち上げた経緯が説明されました。デザイナーとして自身の大きな転機となった「京都広告塾」のようなものを作りたかったこと、生まれ育った京都へ恩返しがしたいこと、京都と東京のクリエイティブの交流を目指していること。

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その後は8月まで一緒にデザイン塾で学んでいく、塾生の自己紹介が行われました。持ち時間は一分間。これが案外難しいのですが、緊張しながらも時間いっぱい堂々と話している方が多かった印象です。横で聞いていた千原さんから横槍が入り、笑いが起こるなど終始和やかな雰囲気でした。

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参加者の中には東京や名古屋、四国などの遠方から通う人も多くいて驚きました。職業や年齢は様々ですが、デザイナーとしてスキルアップをしたい、自分の幅を広げたい、ゲストや他の参加者たちから刺激を受けたいという意欲はみなさん共通のようです。

西陣織の歴史と課題

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一通り自己紹介が終わったあとは、西陣織工業組合の中村さんと田中さんによる座学となります。西陣織はなんと製品の完成までに20ものプロセスがあり、それぞれの工程が専門家によって分業化。そのため職人が専門性を高めて、完成度の高いものを作ることができます。しかし同時に工程がひとつでも欠けてしまうと生産が難しくなるという側面もあり、職人の減少に悩まされているようです。このように西陣織が抱える課題についても話は及びました。

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若い職人の田中さんと中村さんは強い危機感を感じていますが、決して悲壮的ではなく、前向きに課題に立ち向かっている姿勢が印象的でした。彼らとタッグを組む塾生たちは、今後どのようなアイディアで課題を解決していくのでしょうか。千原さんは、1500年以上ある伝統を軸にしながら新しい視点を組み入れ、西陣織の可能性をデザインの力で生み出そうと塾生に力強く語りかけました。

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授業初日の二時間はあっという間に過ぎ、後半部の”らいふセッション”へ続いていきます。初回は塾頭の千原さんがスピーカーを務めました。

華やかな仕事とその裏に隠された苦労話に勇気をもらう

千原さんはデザインを専門的に勉強したことはなく、一般的な四大へ通い、その後6年間大阪のデザイン会社でマクドナルドのクーポンを作る仕事をしていました。転機は28歳の時、「広告塾」で佐藤可士和さんのデザイン目にして強い衝撃を受けたそうです。その時、「デザインを専門に勉強していない自分でも、発想力を鍛えればデザイン業界でもっと仕事をしていけるのではないか」と突き動かされ、東京に引っ越して本格的にデザインの勉強をする決意をします。

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東京で多くのデザイン事務所の戸を叩いた千原さんですが、「28歳で東京に来るのは遅すぎる」と言われたことも。それでも千原さんは時にハードな仕事をこなしながら多くの経験を積み、上京から7年後「れもんらいふ」として独立するに至ります。一見華やかに見えるデザイン業界ですが、その苦労話の壮絶さは予想以上でした。この話でデザインを学ぶ勇気を改めてもらったのか、塾生の中には話を聞きながら何度も頷いている人がいたことをよく覚えています。

プレゼンテーションで大切なのはバリエーションの幅を広げて提案をすること

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自身の経験談のあとは仕事で携わった、『ガッテン!』『BRAGENIC』『ウルトラマンライセンス』『Adidas Originals』で実際に使用したプレゼンシートをモニターに映し解説していきます。塾生は興奮した様子で、モニターの画面をしきりに撮影していました。提案のポイントは、自分がやりたいもの、これまでにもありそうなもの、絶対に通らないであろうもの、いくつかの案をバランスよく混ぜるのがコツだそうです。話を聞いていると、どの案に対しても熱量がしっかり込められていることに驚きました。このような仕事に対する姿勢が、千原さんのなによりの武器なのかもしれません。

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授業後の懇親会では、四条御幸町にある「Cafe & Bar CHAM」の料理でがふるまわれました。ピタサンド、スコーン、ピザ、トルティーヤチップスなど、バラエティ豊かなメニュー。参加者たちはおいしい料理に舌鼓を打ちながら、すっかり打ち解けた様子で会話や食事を楽しんでいました。

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懇親会終了後には居酒屋へ行き、二次会まで行われたようです。塾の雰囲気はとてもよく、またこれだけ多彩なバックグラウンドを持った方が大勢集まったからこそ、れもんらいふデザイン塾は今までにない斬新なアイディアが生まれる予感で溢れています。

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ゲストを招いて行われる”らいふセッション”は少ないながらも一般席をご用意しています。もちろん交流会への参加も可能ですので、豪華なゲスト陣と直接お話ができるこの貴重な機会をお見逃しなく!

れもんらいふデザイン塾HP

 

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ボランティアスタッフ:中原