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バイオラボの作り方(4) 〜四谷三丁目のバイオラボ?サイエンスバー体験記〜

BioClubでは、バイオラボの施工もはじまり、いよいよラボオープンに向けた準備も追い込みに入りました。これまで、早稲田大学の岩崎秀雄研究室の訪問YCAMのバイオラボにお話しを伺い、ロフトワークの入居するビル内にバイオラボをつくるにあたっての勉強をしてきました。今回は、少し趣を変え、実験器具で純粋に楽しんでいるスペース、サイエンスバーINCUBATORへ訪問させて頂きました!ロフトワークのBioClubメンバーである、北尾・丸山でお届けします!

INCUBATOR(インキュベーター)は、四谷三丁目の飲屋街にある少し変わったバー。細い路地に、雰囲気のあるお店がひしめくエリアです。今回の目的地であるINCUBATORも、その独特な雰囲気に馴染む、おしゃれな外観をしています。

image35▲高級感のある外観

では、中に入ってみましょう。入り口をくぐると、目に入ってくるのは白衣姿のお客さんたち。研究室にしか見えません。

image21▲ 店内の様子

こちらがオーナーの野村さんです。元々は生物学の研究者だったそうですが、お酒が好きだったこともあり、生物学 x お酒 という全く新しいバーを作るに至ったそう。お客さんには、理系のバックグラウンドの方もいれば、そうでない方も多く、幅広い客層の方がこのスペースを楽しんでいます。

image08▲元研究者のオーナーさん

店内には、白衣の貸し出しサービスがあったので、わたしたちも早速白衣に身を包んでみました。貸し出し用の白衣の中には、お馴染みのファッションブランドBEAMSのものもあります。BEAMSでは現在白衣の販売を中止しているようですが、調べてみると、おしゃれな白衣が沢山出ていることがわかりました。ここまで素敵な白衣なら、実験室にこもりたくなりそうですね!

image14▲ BEAMS MEDICALの白衣

image12▲ ブランド白衣でキメる北尾

サイエンスバーということで、INCUBATOR店内にはあらゆる実験器具が揃っています。顕微鏡を始め、インキュベータ、かくはん機、PCR等、今まで岩崎先生の研究室やYCAMから必要だと教わってきた器具のほとんど全てを見つけることができました。

image09▲ バーカウンターのビーカーとピンセット

image33▲オブジェとしても素敵なグラッパボトル

image23▲電気泳動装置

顕微鏡も、実体顕微鏡の他、光学顕微鏡までも設置されていました。カエルの関節の様子を、光学顕微鏡で覗かせてもらいましたよ!『着色した細胞を顕微鏡で観察する』というのは大学1年生ぶり。細胞の中に存在する『核』もしっかりと確認できます。

image37▲実体顕微鏡で500円玉を観察中の北尾

image22▲ 光学顕微鏡でみるカエルの関節

image15▲ 核もしっかりと確認できます

その他にも、自然科学とは縁のない人にも興味を持ってもらう工夫が沢山ありました。『理系女子あるある』といった本や、『研究者になんでも聞いてみるノート』など、幅広いバックグラウンドのお客さんが楽しめそうですね。

image34▲ Nature等の専門誌以外にも、面白い本が沢山置いてあります

image27▲研究者になんでも聞いてみるノート

お酒や食事もとても特殊です。こちら、エイヒレを食べているのですが、実験をしているようにしか見えません。アルコールランプでエイヒレを炙り、ワインは試験官で飲み、ピンセットをお箸に食事をするという徹底ぶり。リトマス紙もあるので、食事をしながら、食品が酸性かアルカリ性かを調べることが可能です。

image36▲食事風景

image19▲試験官ワインのお猪口はミニビーカー

image20▲アルコールランプで炙るエイヒレ

image17▲チーズフォンデュもアルコールランプで。

image26▲リトマス紙

この他にも、「遺伝子占い」というサービスがあり、それぞれのドーパミン遺伝子とセロトニン遺伝子を解析してもらうことができます。最短24時間で結果を出すことが可能だそうで、これは世界で一番スピード感のある解析サービスだそう。口の中の細胞を綿棒でとって渡すだけです。ぜひ、トライしに行ってみてくださいね。

このような楽しいサービスのみならず、こちらのサイエンスバーは、バイオハッカーにとても嬉しいサービスがあります。バイオハッカーにとってネックとなるのは、研究室に属さない限り、手に入れるのが難しい機器・試薬が存在すること。このサイエンスバーでは、それらの購入が難しい製品を取り寄せることが可能だそうです。とてもありがたいサービスですね。バイオクラブのメンバーも、利用させて頂くことが増えそうです。

実験器具に囲まれて、美味しいお酒と食事を楽しむことのできるサイエンスバーでは、純粋に”大人心”をくすぐられます。バイオクラブの初期コンセプト「フライデーナイトはクラブ(=バイオクラブ)に行こう!」が当たり前に実現する日も近そうですね!野村さん、素敵な時間をありがとうございました!

image16▲バーカウンター、、?

過去の連載記事
バイオラボの作り方(1) 〜研究室ってどういうところ?早稲田大学岩崎秀雄研究室訪問記〜
バイオラボの作り方(2) 〜 YCAMバイオラボ ってどういうところ?〜
バイオラボの作り方(3) 〜 YCAMバイオラボにはどういう設備があるの?〜