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京都からサンフランシスコへ!DOKIDOKI+MTRL流スタートアップ寺子屋 「春のドキドキ祭り」イベントレポート

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「アポを取ってアジェンダを用意して臨むような予定調和の打合せからはイノベーティブな解答は生まれない。素人のように発想し、玄人のように実行しよう」

「身近な友達には、褒めてくれる人と否定してくれる人両方がいるとよい。まず否定を聞いてブラッシュアップして、プレゼン直前に褒めてもらって自信を持ってから臨むと良い」

「大阪城を作ったのは誰か?豊臣秀吉は図面を引いたわけでも石垣を積んだわけでもないが大阪城を作るために必要なお金と人を集めて壮大なプロジェクトを成し遂げた。起業家とはそういうものでスキルは有るに越したことはないが全くもって必須ではない」

先日MTRL KYOTO にて「春のDOKI DOKI祭り」が行われました。当イベントは学生を含む京都の若い世代向けに、「世界に向かうスタートアップ」という選択肢を当事者からリアル伝え、身近に感じてもらうために、DOKIDOKI とMTRL KYOTO が共催で行った、トークセッション&ワークショップでした。

京都へのこだわり

2007年、Apple よりiPhoneが発売開始。その翌年に発表された頓智ドットの『セカイカメラ』はARの未来を具体的に提示しました。

2011年、Google Glassが発表。これに真正面から対抗した日本のベンチャーが提示したウェアラブルの未来が、『Telepathy One』 でした。

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そして2015年、Facebook は既にコモディティとなり、Snapchat や WhatsApp や 微信(WeChat)などのメッセンジャーアプリが目前の覇権を争う中、サンフランシスコを拠点とするスタートアップ DOKIDOKI は人間のコミュニケーションを豊かにする新サービス『BABY(ベイビーアプリ)』のコンセプトを発表しました。

そのすべての仕掛け人である起業家・井口尊仁氏が、世界を変えるコミュニケーションサービス『BABY(ベイビーアプリ)』の日本での開発拠点に選んだのは京都。悠久の文化と多様な人々のフローがありながら、ひときわ落ち着いて豊かで、創造的作業に没入できるグローバルシティーです。

井口氏はいま、これからキャリア人生を歩むことになる20代のみなさんと熱烈に話をしたがっています。

【告知文】春のDOKI DOKI祭り – 学校やメディアでは教えてくれないスタートアップという生きかた・働きかた

かつて東京でTelepathy時代の井口さんと同じオフィスをシェアしていたロフトワーク(MTRL KYOTOの運営元)。昨年末は奇しくもほぼ同じタイミングで 京都にクリエイティブラウンジ・MTRL KYOTO をオープン。

このご縁を原動力に企画・実施された、DOKIDOKIでの採用も視野に入れた野心的なイベントが「春のドキドキ祭り」です。

大学時代を京都で過ごした井口さんはじめとする、スタートアップシーンにどっぷり漬かった経験者たちが、才能と将来のある京都の若い世代に向けてメッセージを発信する、また経験者たちも若い世代の言葉から学ぶ、特別な機会となりました。

MTRL KYOTO 二階和室はこの日のための別空間に

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この日集まった参加者は「起業」「スタートアップ」に関心はありながらも、理解・体験する機会が少ない、京都に住む20代の方々。用意された定員15名はすぐに埋まりました。

会場はMTRL KYOTO の二階をアレンジ。畳と板間のメタルウォール、薄暗い照明、そこに雑然と並べられた素材と工具など、混沌とした空気の中でイベントは行われました。

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さらに、この日は主催のDOKIDOKI井口さん・小野さんに加えて「スタートアップシーン経験者」からメンターとして3名にお越しいただきました。

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塩瀬隆之さん(京都大学 総合博物館准教授 デザイン学研究ユニット構成員 宇宙総合学研究ユニット構成員)、五ノ坪良輔さん(京都大学イノベーションキャピタル(株) (京大iCAP) 投資部)、森誠之さん(株式会社GOCCO.取締役)、いずれも「東京だけではない日本」から世界に向けてイノベーションを生み出す挑戦の第一線にいる方々です。

スタートアップの赤裸々なライフ&ワークスタイル

「スタートアップのような少人数のチームでアイデアが凝り固まった時には、『姿勢を変えてみる』『話し合いに独自ルールをつくってみる』ことが有効だ」

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前半はドキドキの井口さん・小野さんによるスタートアップライフのトーク。あらかじめ用意した質問と参加者からの問いかけに答えながら進められました。

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同じ起業でも日本ではなくサンフランシスコ発であることの意味を実際の街やシェアオフィスの写真を見せたり、映画『ソーシャルネットワーク』の一節を引用したり、またメンター3人にも問いかけたりしながら回答。話は尽きません。

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本邦初実践 《ペインドリブン》アイディエーションワークショップ

「流行に乗っかることは別に悪くない。でもそれをプレゼンするなら自分のアイデアのように語るべきだ」

後半は参加者自身が「世界を変えるプロダクト開発」を体験するワークショップです。

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テーマは「恋愛における課題を解決するコミュニケーションプロダクト」。そしてこのために取り入れられたメソッドが「ペインドリブン発想術」です。ドキドキの新プロダクト”ベイビーアプリ”とピボットきっかけとなった発想術が井口さんよりシェアされました。

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この体験は、無機質な会議室で一定水準の成果をあげるためのルーチンワークではなく、純粋なモチベーションで意見とパッションをぶつけ合い未定義で不安定な新しい解を見つけるための創造的ワークです。ここからはベイエリアのスタートアップに倣ってビールとピザを片手にフランクかつ真剣に脳みそをフル回転させながら挑みます。

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メンターチームが突然参戦!?

「人は自分のペインをなかなか認めないもの。痛いから。『こんなペインを解決しよう』と真顔で諭されても誰もトライしない。だから初期段階では特にそれを解決するUXも必要になる」

個人ワークで「ペイン」に取り組んだ後はチームワーク。スタートアップさながら、即席で組まれた得意分野も役割も未定義な4人で短時間でコミュニケーションプロダクトのMVP(Minimum Viable Product)を組み立てます。

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ここでシナリオ外のハプニング(?)、20代限定の4チームに加えてメンターゲストの塩瀬さん、五ノ坪さん、森さん、小野さんが、頼んでもいないのにドリームチームを結成。ワークのお題「コミュニケーションプロダクト」を、とっても真面目に検討をし始めました。

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短い時間だからこそシンプルさが求められます。各チームそれぞれのMVP(Most Viable Prodact)が見えてきました。

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京都発・スタートアップ体験の熱い夜

「ペインと正しく向き合い掘り起こし(発見)切実なプロブレムをしっかり捉えることができていたか?ここが甘いと『自分たちの周りだけの(共感化されない)ペイン』や『ペイン未満の感情』になって聴者の心を掴むことはできない」

20代はもちろん30代も40代も巻き込んだ、白熱のチームワークはあっという間にタイムオーバー。さっそく各チームによるピッチ(投資を受けるためのプレゼン)が繰り広げられました。

現役の連続起業家や投資家にプレゼンする会場は、独特の緊張感に包まれます。

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また、現役の大学教授が教え子の学生に混ざって極めて本気でプレゼンする様子に、スタートアップシーンの容赦無さも実感できました。

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各チームが、短い持ち時間で「ペイン(課題)」と「MVP(プロダクト)」のプレゼンテーションをそれぞれのやり方で繰り広げます。

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計4+1チームのピッチが終了。メンターチームによる厳正な審議の結果、勝利チームは満場一致で決まったようです

ピッチバトルの勝者は「Watch」を開発するこちらのチーム。メンターチームからの豪華賞品はもちろん、勝利チームの総取り。京都から世界を目指してがんばってください(!?)

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「プレゼンのスタイルについて。「ストーリー」を主に伝えたいならば演技(寸劇)を使えばよいが、既にみなが理解するシチュエーション・共有認識が有るならロジックの説明にパワーを割くべきだ」

とても印象的だったのがピッチ後の質疑応答と勝者発表後のディスカッション。実に鋭く実に厳しいツッコミが入ります。ここにはスポンサー付きワークショップでありがちな、全てのチームのアイデアの内容を安易に褒めるような平和な講評はありません。

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起業家から見れば参加者チームのみなさんも潜在的競合。ツメが甘いアイデアに対しては同じ目線からとことん問い詰めて回答を求めている姿に、よくある就活生向けイベントとは全く異質な雰囲気となりました。

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このとき、時計はすでに22時を回っていました。降り続ける雨と会場の熱気に負けて MTRL KYOTO ではこの日はじめて冷房のスイッチを入れました(笑)

一方で本日の会場はまるで田舎に里帰りしたようなリラックスできる和室。参加者のコミュニケーションは日付が変わる直前まで続きました。

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以上、「春のDOKI DOKI祭り」の模様を、この日ディスカッションされた内容の”ほんの一部”を紹介しながらお届けしました。

サンフランシスコ・京都を拠点とするスタートアップDOKIDOKIではコミュニケーションを変えるプロダクトを創造するメンバーを募集しています。ご興味のある方はぜひこちらからご連絡ください。

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takahito iguchi — Medium

企画・演出はMTRL KYOTOまで

20代限定としながらも、よくある就活イベントにはしなかった当ワークショップイベント。
そのポイントは以下の3+1点でした。

  • インタラクティブ、コミュニケーションに動きがある
  • 実践的ワーク、ここでしか学べないメソッドがある
  • 空間演出、テーマ・プレイヤーに合わせたユニークな場作り
  • ボーダレス、登壇者も大人気なくピッチに乱入(※想定外)

MTRL KYOTO を運営するロフトワークでは、体験や空間のデザインやクリエイティブなブランディングのお手伝いをいたします。

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